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    小説3部作 一挙連載 『背中合わせのアキ 上』 著:ソースケ

    2011年02月16日 11:46

    小説3部作 一挙連載 背中合わせのアキ  著:ソースケ TOP ダイスケ 小説企画第一弾

    このブログの活動のひとつに
    『本が好きなら一歩踏み込んで書いてみる』
    というのがあり、時間がかかってしまいましたが
    ソースケから原稿があがってきたので公開したいと思います。
    『背中合わせのアキ 上』

    小説3部作 一挙連載 背中合わせのアキ 上  著:ソースケ

    僕は決して充実した生活を送っているわけではないだろう、
    だが「不幸せなの?」と聞かれれば、そのどちらでもない。

    二十歳の僕が今着ている服が私服ではなくスーツなのは、
    僕自身が選択した結果だからだろう。
    「学生にならなかったの?」
    と聞かれれば、「なれなかった」と答えるしかない。

    梅雨が明けて本格的な夏が訪れた街中をスーツで歩くには
    正直キツイし。
    汗で張り付いたシャツが気持ち悪く、
    どこかカフェにでも入って涼みたいとこではあるけど、
    まだいくつかの取引先を回らなくてはいけない。



    街中は同じ歳の人達が昼間から溢れるほど出歩いている、
    そんな中自分だけがスーツなのは、なんだか恥ずかしくもあり、
    疎外されている気分にもなるが、それを選択したのも僕自身だ。

    どちらにせよそれほど選択肢はなかったし、大学に入って卒業した
    時には世の中はもっと新卒に対して厳しい眼を向けているだろうと、
    先を見越して学生ではなく社会人を選択した。

    学生に未練はなかった、高校でも特に何かを成し遂げたこともないし、
    そんな生活が大学に入れば4年も続くのかと思うと怖かった。

    それでも「未練はないの?」と言われればそのどちらでもない。



    二十歳の僕が二人いる、
    学生の僕と
    社会人の僕、
    「選択を誤ったな」と言う学生の僕。
    「他の人達より早く大人になっただけ」という社会人の僕。

    合わない二人がここにいる。


    …つづく


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